ミンガラーバー(こんにちは!)

ヤンゴンからMJワールドツアーのアレンです!

「アレンとにぃにぃ」に引き続き、今回は「アレンとおかん」について、みなさまと共有していきたいと思います!

「アレンと○○」シリーズを始めて、書く度に毎回涙が止まりません。一生懸命書いているので、これからも宜しくお願いします!

「アレンと父」、「アレンと祖母」、「アレンとにぃにぃ」をまだお読みでない方は、下のリンクから見てみてくださいね!

アレンと父 ~Aren and his father~

アレンと祖母~Aren and his grandma ~

アレンとにぃにぃ~Aren and his bro~

アレンが高校生の頃、両親は離婚しました。母はようやく、父親から解放され、自由を手にしたのです。アレンが18歳の誕生日でした。あんなにも最低な旦那を持ちながら、母は何故離婚しなかったのか?そこには母のある強い想いがありました。

母はもともと美容師でしたが、にぃにぃとアレンが産まれてからは、スーパーと印刷屋のアルバイトを、掛け持ちで始めました。

仕事から帰ったら、お腹空かせたアレンとにぃにぃが待っています。急いで夕食を作り、毎朝早く起きては、必ず朝ごはんを作り、弁当を欠かさず作ってくれました。アルバイトで稼いだお金は、全て養育費に消えました。オカンは自分に使うお金なんて、ちっとも持っていませんでした。

そしてオカンいつも、アレンとにぃにぃを叱りました。幼い頃のアレンからしたら、本当に怖いお母さんでした。

21時になれば、母は眠りにつきます。早く寝ても、彼女の体はもたないのです。でもアレンとにぃにぃの前では終始笑顔でいてくれました。家に帰る前に、見えないところでたくさん泣いて、「ただいま!」と、笑顔で何も無かったように言い、さっさと夕食を作るのでした。

母との思い出はたくさんあります。

幼い頃のアレンは、母にこう聞きました。

「なんであんなお父さんなんかと結婚したの?」

「あなたとあなたのお兄ちゃんに出逢うためさ。」

「でも、結婚する前に、アレンとにぃにぃが産まれるって、知らなかったでしょ?」

「そうでも言わないと、私の人生はどうなるの?あなた達のために、私はどれだけ色んな人に頭下げて、助けを求めて、一緒懸命だったか。」

母は泣き崩れました。決して、聞いてはいけないことでした。

母だってわかってます。でも、そうでも言わないと、父親と結婚したこと、父に人生を奪われた後悔に、押しつぶされてしまうのです。

アレンは確信しました。

「もしも自分とにぃにぃが生まれて来なければ、きっとオカンは自由で、自分の人生を生きていたんだ。自分たちのせいで、母は苦しんでいるんだ。」と。

アレンはオカンの重たい負担であり、お荷物でした。

でも、だからこそ、父に奪われた20年分以上、アレンとにぃにぃはこれからの母の人生を、幸せにしようと決めました!全ては母が報われるためです。

生活はとても苦しかったですが、オカンには唯一の楽しみがありました!それは、毎月開催されるフリーマーケットです。300円以下の洋服や靴を本当に嬉しそうに買い、大事そうにする母を見て、本当に心が痛かったです。うちの靴箱には、フリマでオカンが買った靴でいっぱいです。こんなにあっても使わないと思い、捨てていいか母に聞きました。

「私の唯一の楽しみを奪わないで。」

母は泣きながらそう言うのです。母は人生の全てを削って、アレンとにぃにぃを愛してくれました。その愛は深く、決して忘れることはできません。

そんな母に対して、アレンは強く反抗してしまったのです。

母は父と関わりたくないため、アレンを母との父の間に立たせます。まだ支払われていない公共料金の紙を、なんで父親に渡さなきゃ行けないのか?なんでうちだけクーラーをつけちゃだめなのか?なんでみんなが持ってるものを、買ってくれないのか?

家族がこうなってしまったのも、全ては父親のせいです。アレンも本当は分かっています。でも彼は美容室にいるので、いつもアレンは家にいるオカンにあたってしまいました。母だって苦しいはずなのに。

小学生の頃から、洗濯、洗い物、お使いなど、アレンとにぃにぃは強いられました。母に怒られるよりはましだと、嫌々ながら家事を手伝っていました。その度に、「なんでこんなことをしなくてはならないのか。」と反抗し、母に対して尖りました。

そんなある日のこと。突然母がアレンにこう尋ねました。

「お母さんは100点中何点満点?」

「100点満点!」

幼いアレンは笑って答えました!しかし、おかんの顔は涙でいっぱいでした。

母はお金が無く、大学へ行けませんでした。アレンは母に勉強しなさいと、1度も言われたことはありません。「私は本当に彼を教育できているのか?」その心配を、アレンの答えが、吹き飛ばしたと同時に、涙で溢れたのだと思います。

大学に入って、一人暮らしを始めて、母の偉大さに気づきました。朝目覚めると、温かい朝ごはんがある。家に帰れば夕食が作ってある。そんなのは当たり前ではなかったのです。18歳になって、自立してようやく気づき、母への感謝の気持ちで、心がいっぱいになりました!

「当たり前」は「当たり前じゃない」

そう気づいてから、全てのことに感謝して生きることを知りました。

「大人はいいよね!お金があって、好きな物いつでも買えるから!早く大人になりたい!」

幼いアレンはおかんにそう言いました。すると母はこう言いました。

「子供の時が1番幸せだったさ。」

あの時のアレンは、全く理解が出来ませんでした。20歳になった今、何も考えずにただただ生きていた子供の時が、1番幸せだったことに痛感しました。

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アレンが高校生の時、オカンはガンになりました。ベットで青ざめた母を見て、いつものオカンの姿はそこにはありませんでした。家に帰って、母が退院するまで、母がいつもやっていることを、全てこなしました。

そして気づきました。今までなんで手伝ってあげなかったのか?なんで気づいてあげられなかったのか?「手伝ってあげたい。自分がやらなきゃ」と思い、本当の意味で、母のことを理解出来た自分に出会いました!

女手一つでアレンとにぃにぃを育ててくれた、強そうで本当は弱いおかんへ、本当に感謝しています!

アレンとにぃにぃが見えないところで、いつも泣きながら、やってもやっても報われない現実と、母はたった1人で戦い続けてくれたのです。母のおかげで、アレンはどんな世界のどんな人に会っても、恥をかかない自信があります!

オカンはとてもとても怖くて厳格な母親でした。でも、今になって気づくのは、それはアレンのことを想った、母なりの愛情の裏返しでした!

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オカンには夢があります。広いキッチンがあって、大きな靴箱がある家に住み、家族や親戚と共に、家で一緒にご飯を食べたり、ホームパーティーを開くことです!

それらの夢をひとつずつ叶えて行くのが、アレンとにぃにぃの夢でもあります!

この世に完璧な教育というものは存在しません。大学に行った方が良い。成績は高い方が良い。塾に行っほうが良い。

果たしてそうでしょうか?アレンは人として大事なものを、「教育」という形で母から知りました。彼女の教育は、どこの家族や先生より、素晴らしくアレンの人生にとっては相応しいものでした!そして、オカンは最高の教育者であり、人生の先輩です!

そんなオカンへ、アレンは定期的に電話をします。オカンはどんなに寂しくても、オカンからは掛けてきません。オカンが寂しくならないように、電話をしなさいとにぃにぃから習いました!

そして今回も、アレンはオカンに電話するのでした!

「アレンとおかん」いかがだったでしょうか?母がいることは、「当たり前」ではありません。その事に感謝して、「いつもありがとう!」と、何気ない日常の中で、言えるといいですね!

では、タッター(またね〜!)